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PNC TJ1603 97-003, 80 Pages, 1997/03
表記の研究は、原子力関連施設などで用いられている放射性ガスモニタ(以下「ガスモニタ」という。)の校正を容易にかつ高精度で行えるような方法・装置を開発し、測定精度などを検討・評価し、実用化を図ることを目的として昨年度から継続している委託研究である。ガスモニタの校正には、放射能強度を絶対測定する基準系と、ガスモニタを校正する校正系の二つのガスループを、サンプリング容器で介して結合した装置を用いる。校正系内の試料ガスの一部をサンプリング容器で基準系に分取し、基準系において長軸比例計数管内拡散法(DLPC法)を用いて測定した放射能強度を基準にしてガスモニタの校正を行う。本年度は、対数増幅器のような波高の抑制効果を持ち、分解時間が短く、かつ非常にシンプルな時定数変化型前置増幅器を開発して壁効果や低エネルギー損失を評価し、DLPC法を実用化できるようにした。またこれに基づいて、比例計数管を含む基準系に空気が入り込まない方法、被校正のガスモニタを含む校正系から基準系への試料の移行に伴う誤差を消去する方法を用いて通気型電離箱の校正を行い、その結果、得られた濃度換算係数の値は他の結果と極めてよい一致を示し、不確かさも99.7%の信頼率で1.5%以内に収まった。これにより本委託研究で検討したガスモニタの校正方法は、十分に小さい測定誤差でしかも簡便にガスモニタの校正が行うことができる非常に有効な方法であると言うことができる。
阪井 英次
IEEE Transactions on Nuclear Science, 34(1), p.418 - 422, 1987/01
被引用回数:164 パーセンタイル:99.59(Engineering, Electrical & Electronic)光電子増倍管あるいはシリコンホトダイオードに11種類のシンチレータを結合した検出器のパルス波高分布を14keV~1836keVガンマ線について測定した。NaI(Tl),CsI(Na),CsI(Tl),CsI(pure)は、いわゆる「固有波高広がり」を極めて明確に示した。光電子増倍管の光電陰極からの光電子の絶対数およびシリコンホトダイオードから得られる正孔電子対の絶対数を測定した。これらの絶対数の大半および「固有波高広がり」は今まで報告されていないものである。
阪井 英次; 薄井 修三*; 大角 秀夫*; 林 義光*; 中谷 秀夫*
IEEE Transactions on Nuclear Science, 30(1), p.802 - 805, 1982/00
被引用回数:5 パーセンタイル:63.34(Engineering, Electrical & Electronic)BF比例計数管の動作温度は標準型で100C、特別に高温用に設計したもので150Cと云われているが、熱中性子のパルス波高分布の温度特性を詳細に述べた報告はない。筆者らの調べたBF比例計数管の結果では温度を上げるにつれて1パルマ波高は減少し、熱中性子ピークの半値幅は広がる。2本の計数管では熱中性子計数率は150Cまで一定であり、1本の計数管は100Cまで一定であった。この温度以上では1本の計数管の計数率は減少し、2本の計数管の計数率は増大した。He-3比例計数管では温度を上げるとパルス波高が増大するのに比べてBF比例計数管では逆になり興味深い。
阪井 英次; 片桐 政樹
IEEE Transactions on Nuclear Science, 24(1), p.73 - 77, 1977/01
被引用回数:267cm clossed-end同軸型高純度ゲルマニウム・ガンマ線検出器のパルス波高の線源位置依存性を調べた。Na-22線源を検出器の軸上に置いて検出器に近づけたとき、線源検出器間距離20cmから1274keVガンマ線ピークの中心エネルギーは減少し始め、1.5cmで44eVパルス波高が減少した。検出器の中心を通り検出器の軸と直交する線上で線源を検出器に近づけたとき、1274keVガンマ線ピーク中心はほとんど変化しなかった。この傾向は、著者らが以前に調べた73.2cm closed-end同軸型Ge(Li)検出器と類似していた。 このパルス波高の減少の程度は、増幅器の時定数を増したとき、小さくなった。また、パルスの立上り時間が線源位置に依存することが判り、これがパルス波高の線源位置依存性をもたらす原因の1つであることを結論できる。